私人逮捕、違法配信、コメントよる口撃殺人…月日を追うごとに過激化する生配信業界を舞台に、歪んだ承認欲求が生み出す心の闇に切り込んだ『殺人配信』。驚愕のリアルタイム配信形式で描かれる予測不能な展開に、韓国映画初登場第1位(2025年3月21日公開週)の大ヒットを記録した、戦慄のデジタルスリラーだ。
主人公は、リアルタイム動画配信サービス「WAG」で、犯罪チャンネル登録者数No.1を誇るスター配信者、ウサン。巷を騒がす連続殺人鬼をターゲットに、過激なプロファイリングの過程を生配信したことが発端となり、想像を超える事件へ足を踏み入れることになる…。
主演のカン・ハヌルは、「椿の花咲く頃」で第56回百想芸術大賞テレビ部門の最優秀演技賞を受賞、絶賛配信中の「イカゲーム」シーズン3や、「隠し味にはロマンス」などジャンルを問わず話題作で活躍する演技派俳優。本作では毒を以て毒を制しにかかる、劇薬のようなストーリー、ウサンとして、我々に新たな顔を披露する。そして、ベテランのカン・ハヌルを相手に一歩も引かない演技で、第61回百想芸術大賞映画部門の新人女優賞にノミネートされたハ・ソユンら、フレッシュな若手たちや、意外なカメオ出演俳優との共演にも注目だ。
国内登録者数No.1を誇る犯罪チャンネルのストリーマー、ウサン。広告料を独占できるのは1位のみというプラットフォーム「WAG」で、未解決の犯罪事件を分析し圧倒的な人気を得ていたが、ある配信をきっかけに一瞬でどん底へと転落する。彼は1位の座を取り戻そうと、巷を騒がす、女性を狙った連続殺人鬼をリアルタイムで追跡する配信を開始。次々と手がかりを追いながら、殺人犯の正体に迫っていく。しかし、犯人が自身の配信を視聴していることを知ったことから、ウサンの配信は予想外の展開へと発展していくー。
PROFILE
韓国の作家・映画監督。カルト宗教団体の中で広がった陰謀と暗闘、宗教と社会を超え広がる人間の欲望を描いた小説「携拳1992」で、2016年のNAVER Booksミステリー公募展で最優秀賞を受賞。2017年には、NAVER ウェブにて法廷ミステリー小説「ジャスティス」を連載し、その説得力のある人物描画と、財界と法曹界、芸能界の現実を赤裸々に暴いた内容で人気を博す。2019年には、チェ・ジニョク、ナナ(AFTERSCHOOL)、ソン・ヒョンジュ主演「ジャスティスー復讐という名の正義ー」のタイトルでドラマ化された。「不都合で難しい真実を直視させてくれる」ことが犯罪ミステリージャンルの魅力だと語る監督が、本作『殺人配信』では配信プラットホームを舞台に、生々しい物語を書き下ろした。映画監督デビュー作となった本作は、公開週の韓国映画初登場1位を記録した。
PROFILE
1990年2月21日、釜山広域市生まれ。2007年に「最強!うちのママ」でのドラマ出演デビュー以降、「花ざかりの君たちへ」「相続者たち」「ミセン―未生―」「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」など話題のドラマ作品に出演。2017年に、パク・ソジュンとW主演を務めた『ミッドナイト・ランナー』(2018)で注目を集める。2019年に出演したドラマ「椿の花咲く頃」で、第56回百想芸術大賞テレビ部門男性最優秀演技賞を受賞。主な映画出演作に、『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯~』(2017)、『善惡の刃』(2017)、『記憶の夜』(未・2017)、『雨とあなたの物語』(2021)、『ラブリセット 30日後、離婚します』(2024)など。
WORKS
【映画】
『殺人配信』(2025)
第61回百想芸術大賞 映画部門 新人演技賞(女性)ノミネート
『Time to Be Strong(英題)』(未・2024)
【ドラマ】
「組み立て式家族~僕らの恋の在処~」(2024)
「魅惑の人」(2024)
「最悪の悪」(2023)
WORKS
【映画】
『殺人配信』(2025)
『ニューノーマル』(2024)
【ドラマ】
「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」(2023)
「デリバリーマン~幽霊専門タクシー始めました~」(2023)
「熱血弁護士 パク・テヨン~飛べ、小川の竜~」(2020-2021)
「マザー~無償の愛~」(2018)
「私のIDはカンナム美人」(2018)
「クリミナル・マインド: KOREA」(2017)
WORKS
【映画】
『ミッドナイト・ランナー』(2018)
『サンセット・イン・マイ・ホームタウン』(未・2018)
こういう事件はいつか現実に起きそうだし、なんならすでに起きている。悪意と欲望と暴力が渦巻くインターネットは殺人メディアだと、この映画は言いきっている。ほんとそれ!
豊島圭介(映画監督)『#真相をお話しします』
カン・ハヌルさんファン必見♡
没入感ハンパないガチ生配信のドキドキ感っ!
叫びたくなる衝撃、息もできない緊張感、手汗レベルのリアルさ…
思わずコメント打ちたくなる衝動も止まらない、この“配信地獄”、絶対スクリーンから目が離せない!!!
ゆめっち(3時のヒロイン)
誘拐や人質に立てこもり事件で、テレビの生放送が果たしてきた役割が、この映画では、いよいよネットがそれに代わることを示している。しかも韓国が舞台なので、より一層の説得力がある。どんでん返し、そして衝撃のラストまで目が離せない。
志駕晃(小説家)「スマホを落としただけなのに」
ここまで臨場感のある作品は初めて見たと言っても過言ではないほどに引き込まれました。
配信文化の裏側という新鮮な題材に、リアルな現代ネット社会が描かれている点も面白かったです。
常に張り詰めた生々しい空気感が画面越しに伝わってくる“新感覚の体験型スリラー”でした。
ぜひ劇場のスクリーンで“体験”することをお勧めする作品です。
やがみ(ホラーYouTuber、作家)
配信者自身が悪を刺激し育成してしまっているのではないか?
この映画で提示されるメッセージはネット社会の真理かもしれない。
「こっちは正しい。相手が間違っている。」
お互いがそう思い込んでいる。
私たちは気づかずに地獄にいるのかもしれない。
この映画を観て、そんなことを考えてしまった。
ジャガモンド斉藤(映画紹介人/お笑いコンビ)
主人公は、承認欲求と大金のためだけに凶悪事件を追っていて、正義もジャーナリズム精神もない。何一つかっこよくない執念と行動力で、軽薄な破滅につっこんでいく。でも、文句を言いながらも観る人間がいるから、やる人間がいる。
土岡哲朗(春とヒコーキ)
〝人間の承認欲求の闇〟と〝SNSのリアルタイム性〟が生み出す新感覚スリラー!
他人からの評価に取り憑かれた男が、承認欲求の果てに踏み込んだ禁断の領域。
刻一刻と迫る恐怖の連鎖と、新しいカン・ハヌルの魅力にあなたも目が離せなくなるはず。
KEI(韓国系コラムニスト)
デジタルスリラーというジャンルの映画やドラマが、配信者そのものと同じように何かに追われるように増えていく中、ずっと画面に映り続けるカン・ハヌルの顔と肉体が、ずっと魅力的で目が離せない。結局は人間の顔と体に興味があり過ぎる、人間のための映画。
大島育宙(芸人/映画・ドラマ評YouTuber)
これって映画だっけ?いつの間にか生配信を追っていた。
おもしろがって共犯者になったような後ろめたさに、
エンドロールで自分の名前を探す。なかった。
安心してポップコーンをつまんだら奥歯に挟まって、ようやく現実に戻れた。
酒村ゆっけ、(作家/YouTuber)
カン・ハヌルのテンパり・ビビり演技は天下一品。この一点を突き詰めてここまで見応えのあるエンタメに昇華できる俳優は中々いない。本作での慌てふためきっぷりはまさに極上。彼の出番全てが見どころ。もちろんスリルもたっぷり。今、私はハヌルさんに目が釘付けです。
人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)